『発電』から抜け出したい
より良い発電方法。
我々が普段使用している電気のほとんどが蒸気タービンで発電されたものだ。
原子力発電ですら結局はタービンを回している。
蒸気であれ、超臨界二酸化炭素であれ、タービンはタービンなのだ。
タービン以外で発電する安定、効率の良い方法はないのか。
そもそもなぜ電気でないといけないのか。
電気の便利なところは、一箇所で大量の電気エネルギーを発生させても、それを多数の遠方で消費することが可能であること。
電力会社は利益を追求するので発電するのに効率の良い方法を必然的に選択する。
なので結果的に効率が良く、
かつ1kWhあたりの環境負荷が自家発電(ディーゼル発電機等)より低くなる。
今後、電気自動車、電子デバイスの普及に伴い、より電力需要は増してくるにあたって、
電力会社等が一箇所で発電する環境負荷的なメリットはより大きくなるだろう。
では、個人の生活において、電気から脱することのできるものはないか。
社会的な関係を保ちつつ、自給自足のような生活を送る方法である。
筆者的には、見た目森の中にとても馴染んでいるツリーハウスで中身が最新の電子デバイスや建築技術が使われているというのはかなり好物である。
電子デバイスについては文字通り電子を必要とするので電源が不可欠であり、電気から引き離せることができない。
下のバナーにあるような、ソロキャンプを毎日する場合、筆者的には必ず電子デバイスのための電源が必要になるし、調理するための火はとても暖かく、安らぎを感じるがもし周りの人全てがこれを行なった場合、火のために消費される木材の量は計り知れず、発生する煙やガスはかなりのものになる。
以前モンゴルに10日間ほど旅行したとき、首都のウランバートルは煤の臭いと煙で視界が悪く、とても息苦しかったのを覚えている。
現在はどんどん解消していっているようだが、当時はウランバートルの北側に遊牧をやめて定住する遊牧民たちが押しかけて住んでおり、その彼らが生活するために石炭を燃やし発生させる煙がそうさせていたのだ。
人間は火を使うことにより進化したと言われるが、現在もそれは変わっておらず、人が生きるには調理や、身の回りの環境を適温にするためのエネルギーが必ず必要になってくる。
そのエネルギーを大多数の人が何から持ってくるかによって、周辺の環境は大きく変わってくる、それがひいては地球環境に影響してくるのである。
人々は「環境に悪いから」という理由でエネルギーを選択しない。
意識にはあっても、「便利で、安い」という理由で選ぶ。
「便利で、安い」ということはつまり持続可能ということである。
調理と環境のために使用する電気以外の新エネルギーを考案したい。